男性は、加齢とともにセックスでの悩みが増えていきます。
特に大きな悩みのひとつである「早漏」になると、セックスで女性を満足させられません。
実は、早漏は年齢に関係なく様々な原因から発生します。
そのため、日ごろから早漏対策をしていなければ、いつ早漏になるか分かりません。
もし早漏になっても、自力で治す方法や、病院やクリニックなどで治す方法があります。
本記事では、早漏を治す方法について徹底解説していきます。
早漏の原因や予防策についても詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- 早漏について
- 早漏の種類
- 早漏の原因
- 早漏の治し方
- 早漏の予防策
- 早漏改善の注意点
そもそも早漏とは?
早漏とは、射精までの時間が極端に短いことです。
気持ち良い刺激を与えることで、すぐにイッてしまいます。
早漏は「PE(Premature Ejaculation)」と略して呼ばれることがあります。
PEは、ED(勃起不全)ほど知られていません。
テストステロン値の高い若者やスポーツ選手(アスリート)に早漏が多いと言われています。
早漏の判断基準
クリニックや病院などで早漏と判断される時の判断基準は、以下の通りです。
- 毎回のように挿入前後1分以内に射精してしまう
- セックスをする時に十分な射精コントロールが出来ない
診断するクリニックや病院によって、判断基準は異なります。
そのため、早漏と判断されても別のクリニックでは早漏と判断されないこともあります。
早漏の発症時期による分類
早漏は、発症時期によって2種類に分類されます。
- 原発性早漏(先天性早漏)
- 続発性早漏(後天性早漏)
上記の早漏について、それぞれ詳しく解説していきます。
原発性早漏(先天性早漏)
原発性早漏(先天性早漏)は、生まれつき早漏になっている人のことです。
原発性早漏の原因は脳にあります。
セロトニン受容体の異常によって、生まれつき早漏になっていると言われています。
セロトニンとは、射精をコントロールする神経伝達物質です。
そのため、セロトニンが上手く機能しないことで、射精コントロールをすることが出来ません。
原発性早漏を改善するためには、セロトニンの働きを増強させる必要があります。
早漏治療薬での治療が必要で、自力での治療は難しいです。
続発性早漏(後天性早漏)
続発性早漏(後天性早漏)とは、加齢によって早漏になる人のことです。
主な原因は、心因性や衰弱性の場合がほとんどです。
そのため、根本的な原因を改善することで、続発性早漏は改善することが出来ます。
早漏の主な原因
早漏の主な原因について解説していきます。
早漏の主な原因は3つあります。
- 過敏性早漏
- 心因性早漏
- 衰弱性早漏
上記の原因について、それぞれ詳しく解説していきます。
過敏性早漏
過敏性早漏とは、少しの刺激でも射精してしまう状態です。
射精に繋がる刺激は、ペニスへの直接的な刺激だけではありません。
ペニス周辺の刺激も、射精の原因となります。
過敏性早漏になる人は、主にセックスの経験が少ない10代~20代に多いです。
特に、包茎ペニスの場合は過敏性早漏になりやすいです。
心因性早漏
心因性早漏とは、不安や緊張などが原因で早漏になることです。
セックスでの失敗経験や、経験の少なさによる不安によって引き起こされます。
精神的に不安定になると、交感神経が活発に動きます。
交感神経が活発になると、興奮しやすくなり射精しやすくなります。
ストレスや人間関係によっても、交感神経は活発になりやすいです。
そのため、様々な原因から心因性早漏になります。
衰弱性早漏
衰弱性早漏とは、加齢によって早漏になることです。
主に40代以降の男性が衰弱性早漏になりやすいです。
体力の衰えや、射精をコントロールする射精管閉鎖筋の衰弱などが原因です。
早漏を治す方法(改善方法)
早漏を治す方法を紹介していきます。
早漏は、トレーニングをすることで自力で治すことも出来ます。
また、クリニックや病院で診察してもらい、確実に治すことも可能です。
紹介する方法を参考に、早漏改善に取り組んでみましょう。
- スクイーズ法
- セマンズ法
- 骨盤底筋を鍛える
- 早漏治療薬を服用する
- ED治療薬を服用する
- 包茎治療をする
- 早漏トレーニングカップを使用する
- カウンセリングを受ける
- セックスの経験を積む
スクイーズ法
スクイーズ法とは、1人で早漏改善をするトレーニング方法です。
スクイーズ法では、ペニスを強く握りしめて、射精を止めます。
主なやり方は、以下の通りです。
- ペニスを刺激する
- 射精しそうになったらペニスを握りしめる
- 射精が治まったらペニスを刺激する
- 5回繰り返す
1人でトレーニングをしても良いですし、パートナーに手伝ってもらうのもおすすめです。
セマンズ法
セマンズ法は、誰かに手伝ってもらって早漏改善をするトレーニング方法です。
経験不足での心因性早漏の改善にも繋がります。
セマンズ法のやり方は、主に以下の通りです。
- パートナーにペニスを刺激する
- 射精しそうになったら刺激を止めてもらう
- 射精が治まったらペニスを刺激する
- 5回繰り返す
パートナーに手伝ってもらうので、手コキで行う必要はありません。
フェラで刺激してもらうと、楽しみながらトレーニングできます。
また、挿入してトレーニングすることも可能です。
骨盤底筋を鍛える
骨盤底筋を鍛えることで、早漏改善に繋がります。
骨盤底筋を鍛えるには、ケーゲル体操が効果的です。
ケーゲル体操のやり方は、以下の通りです。
- ゆっくりと呼吸しながら肛門を引き締める
- 10秒~20秒キープする
- ゆっくりと肛門を緩めて40秒リラックスする
- 10回繰り返す
ケーゲル体操は、上記のやり方を1セットとします。
1日3~10セットを目安に行いましょう。
早漏治療薬を服用する
クリニックや病院などで診察してもらい、早漏治療薬を服用するのも効果的です。
早漏治療薬には、複数の種類があります。
処方される主な早漏治療薬は、以下の通りです。
- プリリジー:セロトニンの働きをコントロールする
- ポゼット:プリリジーのジェネリック薬品
- パキシル:セロトニンの作用を増強させる
- リドカインスプレー:ペニスに塗布することで射精を遅らせる
飲み薬やスプレーなど、様々なタイプの早漏治療薬があります。
セロトニンを増強することや、麻酔作用によって感覚を鈍らせて射精を遅らせるなど、治療薬の効果はそれぞれ異なります。
診察を受け、自分に適切な早漏治療薬を処方してもらいましょう。
ED治療薬を服用する
ED治療薬は、早漏改善にも効果があります。
ED治療薬を飲んだ早漏な男性は、服用期間中はもちろん、服用を止めてからも早漏改善の効果があったという研究結果が出ています。
また、ED治療薬はED(勃起不全)の治療薬なので、EDの改善にも効果的です。
ED治療薬の主な種類と特徴は、以下の通りです。
種類 | 作用時間 | 特徴 |
---|---|---|
バイアグラ | 25mgは3時間程度 50mgは5時間程度 | 世界で一番最初に開発されたED治療薬。スタンダードだが世界的に最も有名で安心感がある。 |
レビトラ | 10mgは4〜5時間 20mgは7〜8時間 | 水に溶けやすい性質上一番速効性があり、吸収が早い人は15分ほどで効く。硬さが出やすいことも特長。 |
シアリス | 10mgは20〜24時間 20mgは30〜36時間 | ED治療薬シェア世界一。他剤と比べてマイルドで自然な効き目。 緩やかに長時間作用する。ほてり等の血管拡張作用に伴う副作用が軽い。 |
現在、日本国内で厚生労働省が承認しているED治療薬は上記の3種類のみです。
海外では、他にも様々な種類のED治療薬が販売されています。
そのため、上記以外のED治療薬は、日本の安全基準を満たしていません。
製造段階で衛生上のリスクがあり、ネットでの入手となると偽物が多く混在しています。
したがって、病院やクリニックや病院などで診察を受け、適切なED治療薬を処方してもらいましょう。
包茎治療をする
敏感性早漏の方は、包茎の場合が多いです。
包茎の場合、亀頭が皮で包まれているので、刺激に対して耐性が付いていません。
普段から自分で皮を剥いて、刺激に対してトレーニングできれば問題ないです。
しかし、包茎の種類や症状によっては、自分ではどうすることも出来ません。
そのため、包茎治療をして亀頭を剥き出しにすることで、早漏の改善に繋がります。
早漏トレーニングカップを使用する
早漏トレーニングカップを使用することで、1人で早漏改善に取り組めます。
早漏トレーニングカップは、どのタイプの早漏にも効果的です。
オナホールなどでお馴染みにTENGAが販売する「メンズトレーニングカップ」がおすすめです。
メンズトレーニングカップは、早漏の症状に合わせて5段階の商品が販売されています。
最初はレベル1からトレーニングをはじめ、最終的にはレベル5のトレーニングを行います。
段階的にトレーニングが出来るので、無理せず自分のペースで治療に取り組めるのが魅力的です。
カウンセリングを受ける
心因性早漏の方は、カウンセリングを受けることで早漏改善に繋がります。
心因性早漏の原因は人によって異なり、仕事でのストレスやセックスでの失敗経験などがあります。
様々な精神的負担が射精を早めています。
したがって、カウンセリングを受けて、精神に負担をかけている原因を改善していきましょう。
セックスの経験を積む
心因性早漏の方の中には、セックスで緊張することで早漏になっている方がいます。
経験不足による緊張は、経験を積んで改善することが一番の近道です。
特に、美人な女性とのセックス経験を積むことで、他の女性との緊張が緩みます。
経験を積むために、風俗を利用してセックスに慣れることも一つの手です。
セックス中の早漏対策
セックス中に出来る早漏対策について紹介していきます。
主な早漏対策は、以下の通りです。
- 前戯に時間をかける
- 体位を変える
- コンドームを厚くする
- 意識を変える
上記の早漏対策について、それぞれ詳しく解説していきます。
前戯に時間をかける
早漏の方は、セックスのプレイ時間が非常に短くなります。
そのため、相手に満足してもらいにくいです。
長くセックスを楽しみたいなら、前戯に時間をかけましょう。
前戯に時間をかけることで、射精しなくてもセックスを楽しめます。
また、女性の膣内がたっぷり濡れていると、ペニスへの刺激が少なくなります。
そのため、挿入中に射精する時間を遅らせることが可能です。
体位を変える
射精しそうになったら、体位を変えましょう。
体位を変えることで、高まった興奮は一度リセットされます。
また、体位の変更中に深呼吸をしてリラックスをしましょう。
射精しにくい体位を覚えておくと、長くセックスを楽しめます。
- 対面座位
- 背面側位
コンドームを厚くする
コンドームを厚くすることで、ペニスへの刺激が弱まります。
最近では、コンドームは薄ければ薄いほど良いと考えられています。
そのため、手軽に入手できるコンドームの多くは、0.01ミリ~0.03ミリなどの厚さの商品が多いです。
もっと厚さがある0.1ミリのようなコンドームは、ネット通販を利用すれば手に入りやすいです。
また、ローションを一緒に使用すると、刺激を和らげることが出来ます。
意識を変える
射精する時は、興奮が高まっている時です。
そのため、興奮を冷ますように、意識を変えることが大切です。
リラックスして冷静になるためには、腹式呼吸で深呼吸をしてみましょう。
また、自分が早漏であることを相手に理解してもらっていると、意識を変える時間を取りやすくなります。
相手の理解が無ければ、プレイを遅延させる行為は嫌われる原因となります。
そのため、早漏であることを打ち明けて理解を得ることも大切です。
早漏改善をする時の注意点
早漏を改善するときの注意点について紹介していきます。
主な注意点は、以下の通りです。
- 無理のない範囲でトレーニングする
- トレーニング中は呼吸を止めない
- トレーニング中は骨盤底筋を意識する
上記の注意点について、それぞれ詳しく解説していきます。
無理のない範囲でトレーニングする
早漏改善のトレーニングをする時は、無理のない範囲で行いましょう。
過激なトレーニングをしても、早漏を改善することは出来ません。
また、ペニスは非常にデリケートな部位なので、無理をするとケガの原因となります。
継続的にトレーニングをすることに意味があるので、無理せずマイペースにトレーニングを続けましょう。
トレーニング中は呼吸を止めない
トレーニング中は呼吸を止めないようにしましょう。
力を入れると、呼吸を止めてしまいがちです。
呼吸を止めてしまうと、血圧が上がって心臓に負荷がかかってしまいます。
体調が悪くなる原因となるので、リラックスして呼吸を止めないことが大切です。
また、力を入れる場面で息を吐き、力を緩める時に息を吸うなど、呼吸方法を意識してみましょう。
トレーニング中は骨盤底筋を意識する
ケーブル体操では、骨盤底筋を動かすことを意識しましょう。
狙った筋肉以外を動かすと、刺激が分散して正しいトレーニング効果を得ることが出来ません。
お腹に手を置いて、腹筋に力が入っていないことを確認しながらケーブル体操をすることがおすすめです。
早漏の予防策
早漏になっていない人は、日ごろから早漏の予防策を行うことが大切です。
主な早漏の予防策は、以下の通りです。
- 食事や食べ物を意識する
- 睡眠の質を高める
- オナニーのやり方を見直す
上記の予防策について、それぞれ詳しく解説していきます。
食事や食べ物を意識する
食事や食べ物を意識することで、早漏を予防することが出来ます。
早漏の原因となるセロトニンの不足は、「トリプトファン」という必須アミノ酸や「炭水化物」を摂取することで補うことが出来ます。
- バナナ
- 卵
- 赤み肉(レバーなど)
- 大豆製品
- 乳製品
- ナッツ類
- 穀物類
- 麺類
- 芋類
睡眠の質を高める
睡眠不足になると、自律神経のバランスが乱れます。
その結果、早漏に繋がりやすいです。
早漏を予防するには、しっかりと睡眠時間を確保し、睡眠の質を高めることが大切です。
また、ストレスを高めないように、適度な運動をすることで、良質な睡眠へと繋がります。
オナニーのやり方を見直す
オナニーのやり方を見直すことで、早漏を予防することが出来ます。
例えば、お尻の穴が開いた状態でオナニーすると、骨盤底筋が弱まってしまいます。
骨盤底筋が弱まると、勃起力の低下に繋がります。
また、オナニーを短時間でサクッとしている方は要注意です。
すぐに射精をするようなオナニーに慣れてしまうと、いざという時にすぐに射精してしまいます。
すぐに射精する癖が付かないように、普段のオナニーは時間をかけて行いましょう。
まとめ
早漏は、加齢によって悩む男性は多くなります。
しかし、20代や30代のような若い世代でも、早漏になる可能性は十分にあります。
様々な要因から早漏に繋がるので、日ごろから早漏対策をすることは大切です。
早漏は、病院やクリニックなどで治療するだけではなく、自分でも改善に努めることが出来ます。
手術する必要はなく、薬を服用したりトレーニングをすることで改善できます。
要因に合わせた適切な改善方法を選択し、早漏を改善していきましょう。
早漏を改善することが出来ればで、セックスをより楽しむことが出来ます。