生理中の中出しは妊娠する?危険性・安全日・避妊方法などを徹底解説

生理中なら妊娠しない」という話をよく聞きます。

男性にとって、中出しすることでセックスをより楽しめます。

そのため、生理中を狙って中出しする男性は多いです。

しかし、生理中でも少なからず妊娠する可能性はあります

本記事では、生理中の中出しについて徹底解説していきます。

生理と排卵日の関係や、中出しした時の対処法などについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事で分かること
  • 生理中の中出しについて
  • 生理と排卵日について
  • 安全日について
  • 生理中に妊娠する理由
  • 生理中に中出しされた時の対処法
  • 生理中のセックスで避妊する方法
  • 望まない妊娠をした時の対処法
  • 生理中の中出しのリスク

生理中の中出しは妊娠する?

妊娠している女性

「生理中の中出しは妊娠しない」という話をよく耳にします。

結論から言うと、生理中の中出しは妊娠する可能性があります

女性が妊娠する確率は、排卵日と大きく関係しています。

排卵日に近づくほど妊娠確率は高くなり、また年齢によっても妊娠確率は大きく変動します。

生理と排卵日について

生理と排卵日について

生理と排卵日について解説していきます。

男性の多くは、生理と排卵日についてあまり理解していません。

生理の周期には、

  • 28日周期
  • 33日周期

という2種類の周期があります。

そして、体調やホルモンバランスによって、周期がずれることがあります

安全日とは?

セックスでよく聞く安全日とは、中出ししても妊娠しにくい日のことです。

安全日に対して、中出しして妊娠しやすい日のことを危険日と言います。

妊娠する確率は、排卵日に近づくほど高くなります。

また、年齢が若いほど、妊娠する確率は高いです。

年齢別の妊娠確率ついて、以下の表にまとめました。

性交日年齢別の妊娠確率
19~26歳27~29歳30~34歳35~39歳
排卵5日前8%7%6%6%
排卵4日前26%21%22%17%
排卵3日前29%21%25%19%
排卵2日前53%42%35%28%
排卵1日前32%26%26%20%
排卵日10%9%8%8%
上記以外
(安全日)
0~5%0~5%0~5%0~5%
参考:OXFORD ACADEMIC

表から分かるように、排卵日の2日前が最も妊娠確率が高いです。

また、排卵日以降の安全日では、妊娠確率は0~5%と非常に低いです。

安全日だからと言って、確実に妊娠しないということではありません。

そのため、避妊したい場合は、安全日でも避妊具(コンドーム)の使用をおすすめします。

生理中の中出しで妊娠する理由

クエスチョンマークを頭の上に掲げる男性

生理中は、「安全日」と呼ばれています。

そして、生理が開始してから約14日で排卵日が訪れます。

生理中は、排卵日から離れているので、妊娠することはほとんどありません。

そもそも、精子の寿命は約3日前後です。

長い時で1週間ほど続くこともあります。

生理の終わりごろに中出しした精子が1週間ほど生きるとどうでしょうか。

妊娠確率が高くなっている時期に精子が生きていると、妊娠してしまいます

そのため、生理中の中出しでも妊娠することはあります。

また、女性ホルモンが乱れることで、生理周期が前後することは多いです。

したがって、以下のような条件が揃った場合、生理中でも妊娠します。

生理中に妊娠する条件
  • 生理周期が乱れている
  • 精子が1週間ほど生き残っている
  • 中出ししたのが生理の終わり頃

生理中に中出しした時の対処法

驚く男性

生理中でもセックスをしたくなることはあります。

もし、生理中に中出ししてしまった場合は、アフターピルを服用しましょう。

ピルには、2種類あるので、間違えないようにしましょう。

ピルの種類
  • アフターピル
    セックスの後に服用する緊急避妊法
  • 低用量ピル
    日常的に飲み続けることで、避妊効果を得られる

アフターピル

アフターピルは、セックスの後に飲むことで避妊することが出来る避妊薬です。

セックスをしてから時間が経過するごとに、避妊できる確率は下がります。

そのため、アフターピルはなるべく早く飲むことが大切です。

低用量ピル

低用量ピルは、月経量や生理痛を抑制することを目的に使用されます。

日常的に飲み続けることで、避妊効果を得られます。

しかし、セックスの後に服用しても、アフターピルの様な避妊効果は得られません

生理中のセックスでの避妊方法

避妊具と女性

生理中にセックスをした時に避妊する方法を紹介していきます。

主な避妊方法は、以下の通りです。

生理中のセックスでの避妊方法
  • コンドーム
  • 低用量ピル
  • ミナーレ
  • 避妊スポンジ
  • 避妊注射

上記の避妊方法について、それぞれ詳しく解説していきます。

コンドーム

コンドームは、避妊方法として非常に優秀です。

また、避妊するだけではなく、感染症の予防にも役立ちます

男性によっては、コンドームを付けることで感度が下がるため、コンドームの着用を嫌う方は多いです。

しかし、最も簡単に避妊できる方法なので、妊娠を望まないセックスでは必ずコンドームを着用しましょう。

コンドームを着用してセックスをすることで、「妊娠するかもしれない」という不安はなくなります。

したがって、思う存分にセックスを楽しむために、コンドームは大いに役立ちます。

低用量ピル

低用量ピルで妊娠を避けるには、日常的に服用しておく必要があります

毎日同じ時間に低用量ピルを服用することで、99.7%の避妊効果があることが分かっています。

この避妊できる確率は、避妊方法の中でも最も高い避妊確率です。

ミナーレ

ミナーレとは、子宮に挿入する子宮内避妊装置(IUD)のことです。

ミナーレを装着することで、中出し後でも避妊することが出来ます

一度ミナーレを装着すると、約5年間効果が継続します。

避妊確率は99%なので、非常に高い避妊効果があります。

そのため、数年間は避妊したいという方にはピッタリの避妊方法です。

避妊スポンジ

避妊スポンジとは、子宮頸管と呼ばれる子宮と膣を繋ぐ管を覆って、精子が子宮に到達するのを防ぐ効果があります。

避妊スポンジは、無数の細かい穴が開いており、細かい穴で精子を吸収します。

そのため、精子が子宮まで到達することはありません。

しかし、正しく装着できていなければ、避妊効果は薄れてしまいます。

女性だけで完結できる避妊方法ですが、正しい使い方をするように注意しましょう。

避妊注射

避妊注射は、排卵を抑制する注射のことです。

避妊注射では、99.7%の避妊率があります。

しかし、3か月に1度の割合で定期的に医師による注射が必要です。

望まない妊娠した時の対処法

頭を抱える男性

生理中の中出しでも、妊娠する可能性はあります。

生理中に妊娠する確率は、0~5%です。

そのため、妊娠しないだろうと思っていたのに望まない妊娠をしてしまったという方は珍しくありません。

また、アフターピルを服用しても妊娠してしまった場合、取れる選択肢は以下の2通りです。

望まない妊娠した時の対処法
  • 出産する
  • 中絶する

上記の対処法について、それぞれ詳しく解説していきます。

出産する

妊娠してしまったら、まず最初に出産することを考えましょう。

どうしても出産できない場合以外は、出産することがおすすめです

まだ生まれていない場合でも、1つの命には変わりありません。

妊娠した女性と結婚がまだの場合は、結婚することを前提に話を進めましょう。

日本では、約5人に1人が結婚前に妊娠しています。

授かり婚は恥ずかしいことではありません。

生まれてくる赤ちゃんのためにも、パートナーと話し合うことが大切です。

中絶する

どうしても出産できない状況なら、中絶することを考えましょう。

中絶するには、母体保護法によって条件が定められています。

この法律で人工妊娠中絶とは、胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期に、人工的に、胎児及びその附属物を母体外に排出することをいう。

引用:e-Gov法令検索|母体保護法|第1章第2条

中絶が出来る期間は「胎児が、母体外において、生命を保続することのできない時期」です。

この時期というのは、正確には妊娠から21週と6日となっています。

つまり、妊娠22週以降は中絶できません

また、中絶が遅れるにつれて、母体への負担が大きくなります。

母体への負担が小さいのは、初期中絶(12週未満)が好ましいです。

12週~22週未満の場合は、中期中絶と呼び、死産として扱われます。

そのため、役所や役場への届け出や埋葬が必要です。

生理中の中出しが危険な理由

注意の吹き出し

生理中の中出しには、妊娠する危険があります。

また、妊娠する以外にも、様々な危険が存在します。

生理中の中出しが危険な主な理由は、以下の通りです。

生理中の中出しが危険な理由
  • 性感染症のリスクが高い
  • 卵管炎のリスクがある
  • 腹膜炎のリスクがある
  • 子宮内膜症のリスクがある
  • 大量出血のリスクがある
  • 尿道関連疾患のリスクがある
  • 痛みを感じやすい

上記の理由について、それぞれ詳しく解説していきます。

性感染症のリスクが高い

生理中は、女性の免疫力が低下しています。

また、膣内を守る常在菌や分泌液は、経血によって流されています。

そのため、性感染症になりやすいです。

特に生理中に感染しやすい性感染症は、梅毒やHIVなどが挙げられます。

したがって、生理中にセックスをする時は、必ずコンドームを着用しましょう。

卵管炎のリスクがある

生理中で高まった感染症リスクの中に、卵管炎があります。

卵管炎は、卵管が炎症を起こすことです。

卵管が悪化すると、手術が必要になります。

悪化することで妊娠しにくくなることもあるので、注意が必要です。

腹膜炎のリスクがある

生理中の高まった感染症リスクの中に、腹膜炎があります。

腹膜炎は、おなかを覆っている腹膜が炎症を起こすことです。

腹膜炎になると、激しい腹痛や高熱を引き起こします

腹膜炎になると手術が必要です。

子宮内膜症のリスクがある

子宮内膜症は、子宮内にある内膜組織が子宮外に定着してしまうことです。

経血に含まれている内膜組織が、セックスの刺激によって卵管や卵巣へと入り込みます。

その結果、内膜組織が卵管や卵巣にくっついて、生理や排便、セックスで痛みを感じるようになります。

また、深刻な場合は不妊の原因にもなるので注意が必要です。

大量出血のリスクがある

生理中にセックスをすることで、大量に出血する恐れがあります

特に、30代以降の女性が大量出血しやすいです。

セックスでの刺激は、子宮内にダメージを与えます。

その結果、子宮内膜が剥がれて大量出血します。

大量出血をすると、健康へのリスクや被害は大きいです。

女性への負担を考えると、生理中のセックスはおすすめ出来ません。

尿道関連疾患のリスクがある

生理中のセックスは、女性への負担ばかりではありません。

男性も感染症のリスクがあります。

尿道を通じて経血の中の雑菌などが入り、感染症に発症することがあります。

そして、膀胱炎や尿道炎などを引き起こす恐れがあるので、注意が必要です。

コンドームを着用することで、感染症などのリスクはほとんどありません。

そのため、自分や相手のことを守るためにも、コンドームは必ず着用しましょう。

痛みを感じやすい

生理痛がある状態でセックスをすると、痛みが増します。

生理中は、子宮内膜が剥がれ落ちているため、痛みを感じやすいです。

生理中のセックスで感じる痛みは、女性によってはトラウマになるレベルです。

痛みを我慢してまでセックスをする必要はありません。

女性の性欲減退にも繋がるので、生理中のセックスは避けましょう。

まとめ

生理中に中出しをすると、妊娠する可能性があります。

妊娠する可能性としては非常に低く、0~5%と言われています。

しかし、排卵日の乱れや精子の生命力の強さなどの条件が重なることで、妊娠する可能性は大きいです。

妊娠を望んでいないのであれば、安全日でも避妊することが大切です。

男性の場合は、適切なサイズのコンドームを着用するだけで、避妊と性感染症の対策が出来ます。

女性のためにも、面倒くさがらずにセックスではコンドームを着用しましょう。

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