女性は、生理が止まって1年以上経つと「閉経(へいけい)」を迎えます。
女性が閉経を迎えると、中出ししても妊娠することはありません。
しかし、生理が止まってから1年以内は、妊娠する可能性はあります。
本記事では、閉経と中出しについて徹底解説していきます。
閉経を迎える年齢や中出しのリスクなども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
- 閉経について
- 閉経後の中出しで妊娠するか
- 閉経後の避妊はいつまで必要か
- 閉経後に中出しするリスク
- 閉経前後におすすめの避妊方法
目次
閉経とは?
閉経とは、加齢によって卵巣の機能しなくなり、生理が停止することです。
最後に生理が来てから1年以上経過することで閉経と判断されます。
ただ生理が来ないだけではすぐに閉経とは判断されません。
閉経のメカニズム
人間の体は、加齢によって衰えます。
卵巣が加齢によって衰えると、脳が卵子を育てようと命令しても卵子は育ちません。
そして、女性ホルモンが分泌されにくくなり、次第に生理の周期が長くなります。
また、経血の量も減っていき、徐々に閉経へ向かいます。
閉経を迎える年齢
閉経は、40代前半~50代後半になると起こりやすいです。
閉経を迎える年齢には、個人差があります。
30代で閉経を迎える女性もいて、早くから閉経を迎えることを「早期閉経」と言います。
早期閉経は起こる割合は、30歳未満の1,000人に1人、40歳未満の100人に1人の割合です。
近年では、早期閉経が起こる割合が増加傾向にあります。
更年期が閉経の目安になる
閉経が起こることは、予測不可能です。
しかし、閉経が起こる10年前後に更年期が起こり始めます。
更年期の症状は、以下の通りです。
- 汗をかきやすい
- 顔がほてる
- 手足や腰が冷えやすい
- 息切れをする
- 動悸がする
- 寝つきが悪くなる
- 眠りが浅い
- イライラする
- 憂鬱になる
- 頭痛がする
- めまいがする
- 吐き気がする
上記のような症状は、更年期障害と呼ばれています。
更年期障害になると、卵巣の機能が低下し始め、閉経へと繋がります。
そのため、更年期障害を感じたら、閉経へと向かっていると思いましょう。
閉経後の中出しは妊娠する?
閉経後に中出しをしても、妊娠することはありません。
前述したように、閉経とは加齢によって卵子の機能が低下することで引き起こします。
そのため、中出しをしても妊娠することはありません。
しかし、完全な閉経をしていなければ、少なからず妊娠する可能性はあります。
40代ではまだ自然妊娠をする可能性があり、50代になるとほぼ自然妊娠することはありません。
妊娠しにくいからと言っても、確実に避妊するためにコンドームの着用をおすすめします。
また、コンドームを着用することで、感染症の予防にも繋がります。
閉経後の避妊はいつまで?
閉経後は、妊娠することはほとんどありません。
しかし、完全に閉経していると判断することは難しいので、避妊をするに越したことはありません。
閉経の目安となるのは、生理が止まって1年以上経過してからです。
そのため、生理が1年以上止まっている場合は、中出ししても妊娠する心配はありません。
また、男性からすると、ワンナイトで相手をする女性が閉経を迎えているのか判断することは難しいです。
閉経を迎えている女性かどうか判断するには、年齢で判断しましょう。
女性が40代の場合は、必ず避妊をすることがおすすめです。
50代以降は、自然妊娠をする確率がかなり低いので、中出ししてもリスクは小さいです。
しかし、50代以降の女性でも、100%自然妊娠しないとは限らず、性感染症のリスクがあります。
避妊と性感染症の予防のためにも、50代以降の女性とのセックスでもコンドームの着用をおすすめします。
閉経後は性欲が増す
閉経後の性欲は、個人差が大きいです。
女性によっては、性交痛と呼ばれるセックスでの痛みによって、性欲が減退する女性がいます。
しかし、閉経によって女性ホルモンが減少することで、男性ホルモンの割合が増えます。
その結果、閉経後に性欲が増加する女性もいることを知っておきましょう。
閉経後は感度が増す
閉経後は、感度が変化することがあります。
感度が強くなるか弱くなるかは、個人差があります。
閉経を迎える年齢になると、パートナーとの経験が深く、セックスでの安心感が大きいです。
その結果、セックスでリラックスしていることから、感度が上がります。
年齢が若い女性の場合は、緊張や不安によって感度が下がることが多いです。
そのため、経験豊富な女性ほど感度が高いです。
閉経後に中出しするリスク
閉経後に中出しをするリスクについて紹介していきます。
中出しをするということは、もちろん生でセックスを行っています。
生でのセックスには様々なリスクがあり、主なリスクは以下の通りです。
- 性感染症に感染する
- 膣内が炎症を起こしやすい
上記のリスクについて、それぞれ詳しく解説していきます。
性感染症に感染する
閉経に関係なく、性感染症はいつでも起こります。
そのため、セックスでは性感染症の予防は欠かせません。
主な性感染症は、以下の通りです。
- クラミジア
- 淋病
- 梅毒
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
性感染症に発症すると、深刻な健康被害を引き起こします。
そのため、必ず性感染症の予防を怠らないようにしましょう。
膣内が炎症を起こしやすい
閉経後は、膣の分泌液(愛液)の量が減少します。
分泌液の量が減ることで、膣内のうるおいや弾力も減少します。
その結果、女性はセックスで痛みを感じて炎症を起こしやすいです。
セックスで女性が痛みを感じている場合は、すぐにセックスを中断しましょう。
閉経前後におすすめな避妊方法
閉経を迎える40代~50代の女性とのセックスでおすすめの避妊方法を紹介していきます。
主な避妊方法は、以下の通りです。
- コンドームの着用
- ミニピルの服用
- ミレーナの装着
- パイプカット
上記の避妊方法について、それぞれ詳しく解説していきます。
コンドームの着用
コンドームの着用は、最も手軽に行える避妊方法です。
コンドームは、安価で手に入れられて、ほとんどの確率で避妊することが出来ます。
また、性感染症の予防にも役立つので、避妊するならコンドームが最もおすすめです。
ただし、コンドームのサイズを間違えたり、間違った装着方法をしていれば、コンドームが正しく機能することはありません。
適切なサイズのコンドームを選び、正しく装着することを心掛けましょう。
ミニピルの服用
ミニピルは、女性ホルモンである「エストロゲン」が含まれていないピルのことです。
エストロゲンが含まれているピルは、子宮体がんや卵巣がんを発症しやすくなる原因になります。
40代~50代の女性は、エストロゲンが含まれているピルを服用することは出来ません。
しかし、ミニピルにはエストロゲンが含まれていないので、安心して服用することが出来ます。
毎日服用する必要がありますが、避妊効果が99%と非常に高いです。
ミレーナの装着
ミレーナ(IUD)は、子宮内に取り付けるT字型の避妊具のことです。
ミレーナを装着すると、子宮内膜を薄くして受精卵の着床を防ぐ効果があります。
その結果、ミレーナによる避妊効果は99.8%と言われています。
ミレーナの効果は、装着から約5年間有効です。
閉経間際の女性にとって、5年あれば完全に閉経するまでの間つなぎになります。
ミレーナの効果がなくなった頃には、閉経を迎えて中出ししても問題ない状態になっています。
パイプカット
パイプカットは、男性の精子導管(精管)と呼ばれる管を切断する手術のことです。
パイプカットを行うことで、精子が精液に含まれなくなるので、不妊効果があります。
閉経後でも、万が一の妊娠リスクを無くすために、夫婦で相談したうえでパイプカットを選択する場合があります。
パイプカットによる不妊効果は永続的に続くので、慎重に判断しましょう。
生理停止1年以内の中出しにはアフターピルがおすすめ
生理が来なくなってから1年以内の場合は、まだ完全に閉経を迎えていません。
閉経を迎えていない状態で中出しすると、妊娠する可能性があります。
もし中出ししてしまった場合は、アフターピル(緊急避妊薬)を服用しましょう。
アフターピルは、セックスをしてから72時間以内や120時間以内に服用する経口避妊薬です。
アフターピルの主成分である黄体ホルモンには、卵子の排卵を抑制したり、子宮内膜を剥がして受精卵の着床を阻害する効果があります。
もしもの時に早急にアフターピルを飲むことで、高い避妊効果を発揮してくれます。
アフターピルの種類
アフターピルには、様々な種類があります。
主に日本で取り扱われているアフターピルは、以下の通りです。
種類 | 服用推奨時間 | 避妊率 |
---|---|---|
ノルレボ錠 | 72時間以内 | 97% |
エラワン錠 | 120時間以内 | 95% |
レボノルゲストレル錠 | 72時間以内 | 97% |
上記のアフターピルは、ネットや産婦人科での受診にて手に入れることが出来ます。
アフターピルの価格は、1錠9,000円~2万円ほどします。
また、どのアフターピルに関しても共通しているのが、中出し後すぐに服用することです。
服用する時間が遅くなるほど、避妊率が低下します。
オンライン診療でも医師の診察が受けられるので、時間が無い方でも自宅で診察を受けてアフターピルを処方してもらえます。
まとめ
閉経後は、中出ししても妊娠することはありません。
生理が停止してから約1年以上は経過していることで、閉経を迎えたと判断されます。
明確に閉経を迎えているか判断することは難しいです。
そのため、閉経を迎えているか怪しい時は、避妊を行いましょう。
また、妊娠しなくても、性感染症のリスクは変わりません。
閉経後でも、セックスではコンドームの着用をおすすめします。