セックスを楽しんでいると、男性はどうしてもその場の勢いで中出ししたいと思ってしまいます。
妊娠してしまうと、人生が一気に変わってしまうので、女性は避妊方法について事前に調べておくことが大切です。
しかし、ネットの情報の中には、間違った避妊方法がたくさん流通しています。
万が一の場合、間違った避妊方法を施しても、避妊できません。
もしもの時のためにも、女性だけではなく男性も正しい中出しの対処法を覚えておきましょう。
本記事では、中出しされた時の対処法について徹底解説していきます。
アフターピルについても詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
- 中出しで妊娠する確率
- 中出しをした時に避妊する方法
- アフターピルについて
- よくある質問(Q&A)
目次
中出しをして妊娠する可能性(確率)
中出しした時の妊娠確率は、生理周期によって異なります。
具体的な妊娠確率は、以下の通りです。
性交日 | 年齢別の妊娠確率 | |||
---|---|---|---|---|
19~26歳 | 27~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | |
排卵5日前 | 8% | 7% | 6% | 6% |
排卵4日前 | 26% | 21% | 22% | 17% |
排卵3日前 | 29% | 21% | 25% | 19% |
排卵2日前 | 53% | 42% | 35% | 28% |
排卵1日前 | 32% | 26% | 26% | 20% |
排卵日 | 10% | 9% | 8% | 8% |
上記以外 (安全日) | 0~5% | 0~5% | 0~5% | 0~5% |
安全日|0~5%
安全日の中出しは、妊娠する確率が0~5%と低いです。
そもそも、安全日には卵子が無いので、中出しをしても精子と卵子が結びつくことはありません。
しかし、妊娠する可能性は0ではないので、安全日での中出し後はアフターピルを服用することをおすすめします。
精子の寿命は5日間なので、中出し後は女性の体内で生きています。
そのため、生理の終わりごろに中出しをすると、卵胞期に入っても精子が生き残っていて妊娠してしまいます。
安全日だからと言って油断しないようにしましょう。
危険日|28~53%
危険日とは、排卵日の1~4日前のことです。
危険日に中出しすることで、28~53%の確率で妊娠します。
特に、排卵2日前が最も妊娠しやすいです。
排卵日に中出しした場合は、すぐにアフターピルを服用しましょう。
加齢とともに妊娠率は低下する
加齢によって、妊娠率は低下します。
年齢を重ねると、妊孕性や卵子の質が低下して、流産の可能性が高まります。
そのため、19~26歳と35~39歳の妊娠確率を比較すると、最大で25%も妊娠率に差があります。
若いほど妊娠しやすいので、アフターピルの服用を忘れないようにしましょう。
妊孕性とは、妊娠するために必要な能力のことですが、妊娠するために必要な臓器と機能と言い換えることができます。妊娠するために必要な臓器として、女性では子宮や卵巣が、男性では精巣が挙げられます。
引用:日本がん・生殖医療学会
外出しすれば妊娠しない?
生でセックスをしても、「中出しをせずに外だしをすれば妊娠しないのでは?」という疑問をよく耳にします。
結論から言うと、外出しをしていても妊娠します。
理由としては、カウパー(我慢汁)と呼ばれる射精前から分泌される液の中に精液が混ざっているからです。
例えば、カウパーが付着した手で膣を触ると、カウパーに含まれている精液で妊娠する可能性があります。
そのため、カウパーが付着した手で手マンなどの膣を触る行為は避けましょう。
中出しをした後に避妊する方法(緊急避妊法)
避妊は、セックスをする前にコンドームを着用して事前に対策することが望ましいです。
しかし、コンドームが無く、その場の雰囲気や流れで中出ししてしまうということはあります。
中出しした後でも、受精や着床して妊娠するまでに避妊する方法があり、「緊急避妊法」と言います。
緊急避妊法は、主に2種類の方法があります。
- アフターピルを服用する
- 銅付加IUDを装着する
上記の緊急避妊法について、それぞれ詳しく解説していきます。
アフターピルを服用する
アフターピルとは、セックスをしてから72時間以内や120時間以内に服用する経口避妊薬です。
アフターピルは「緊急避妊薬」とも呼ばれていています。
アフターピルの主成分は、黄体ホルモンです。
黄体ホルモンには、卵子の排卵を抑制したり、子宮内膜を剥がして受精卵の着床を阻害する効果があります。
手軽に服用できるので、最も利用される緊急避妊法として知られています。
銅付加IUDを装着する
銅付加IUDとは、子宮内に装着して数年間の避妊が出来る装置です。
IUDとは子宮内避妊具(Intrauterine device)の略で、IUDに胴を付加することで受精前の精子の運動を妨げて受精できなくしています。
銅付加IUDは、受精後にも効果があります。
銅付加IUDを装着することで、子宮内の異物として体が攻撃するので、妊娠が成立しなくなります。
セックス後120時間以内の挿入でも効果が確認されているので、アフターピルが間に合わなかった方にはおすすめです。
しかし、産婦人科での受診が必要となるので、アフターピルよりも手軽に利用しにくいです。
低用量ピルとアフターピルは違う
ピルには大きく分けて2種類あります。
- アフターピル:セックスの後に緊急避妊法として服用する
- 低用量ピル:日常的に飲み続けることで高い避妊効果がある
低用量ピルは、月経量や生理痛を減らす目的で使用されます。
日常的に服用していることで、高い避妊効果があります。
しかし、セックスで中出しをした後に低用量ピルを飲んでも、避妊に対する効果はありません。
中出しをした後は、アフターピルを時間内に服用することが大切です。
シチュエーションによって、どちらのピルを服用するか使い分けましょう。
男性が中出しをしたがる心理
そもそも、なぜ男性は中出ししたがるのでしょうか。
ラブホテルではコンドームが常備されているので、コンドームを着用することは簡単です。
しかし、コンドームを着用せずに生でセックスをしたがる男性は非常に多いです。
男性が中出ししたがる心理について、紹介していきます。
- 生の方が気持ち良いから
- ゴムを付けると興奮が冷めるから
- 中出しをすると征服感がある
- ワンナイトだから相手のことを気にしていない
生の方が気持ち良いから
生でセックスをしたがる男性のほとんどが、生の方が気持ち良いからという理由です。
コンドームを着用することで、感度が鈍くなります。
直接ペニスで刺激を受けた方が、気持ち良くなれます。
そのため、コンドームの着用を嫌う男性は多いです。
ゴムを付けると興奮が冷めるから
これからセックスをするという雰囲気になっても、ゴムを着用する時には現実に戻されます。
そのため、せっかく高まった興奮も冷めてしまいます。
興奮を冷まさずにそのままセックスを楽しみたいことから、生でセックスをしてしまいます。
最後は気持ち良さに我慢できず、中出しをします。
中出しをすると征服感がある
Sっ気が強い男性の場合は、中出しに征服感を感じます。
セックスでは男性が主体となることがほとんどです。
特に、中出しをして自分の精子を女性の体内に射精することで、高い征服感を感じます。
AVでは射精のことを「種付け」と呼ばれていることから、「中出し=征服感」というイメージがついてしまっています。
ワンナイトだから相手のことを気にしていない
相手のことを何も気にしていないクソ男の場合は、ワンナイトの女性の先のことなど気にしていません。
そのため、中出しをして女性が妊娠しても、全く相手のことを気にしません。
ワンナイトだからと言って相手の女性のことを考えないのは、男として最低の行為と言えます。
常に相手のことを考えることが出来る紳士的な男性に慣れるように、心がけるべきです。
中出しをした後に服用するアフターピルとは?
セックス後72時間以内に服用するアフターピルには、いくつか種類があります。
代表的なアフターピルは、以下の通りです。
- ノルレボ(レボノルゲストレル法)
- ヤッペ法
- エラ(国内未承認)
上記のアフターピルについて、詳しく解説していきます。
ノルレボ(レボノルゲストレル法)
ノルレボ(レボノルゲストレル法)は、厚生労働省が認可しているアフターピルの中で最も効果が高いアフターピルです。
一般的に処方されるアフターピルは、ノルレボです。
セックスの後72時間以内に1錠を服用することで、効果があります。
ノルレボには、卵子を育たなくする働きや、服用後5~7日間は排卵を起こさないように出来ます。
そのため、排卵が起こっていない期間に中出しをしても、精子が受精能力を失います。
ヤッペ法
ヤッペ法は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分を含むプラノバールR(ノルゲストレル+エチニルエストラジオール)を服用する方法です。
セックス後72時間以内に2錠服用し、服用後さらに12時間後に2錠服用する方法です。
日本では1970年代に最も行われていた緊急避妊法ですが、今ではノルレボが最も利用されています。
ノルレボに比べて安価に避妊が行えますが、2度に渡ってピルを服用しなければいけません。
また、服用した人の約50%に吐き気が出るという副作用があります。
一般的にアフターピルとして処方されるノルレボは、服用すると約23%の人が吐き気が出ます。
ヤッペ法はノルレボの2倍以上の確率で吐き気が出ますが、ノルレボが体に合わない人が使用する方法です。
エラ(国内未承認)
エラは、国内では未承認のアフターピルです。
海外では、安全性や妊娠阻止率が高いとして認められています。
セックスから5日以内に服用することで、避妊できます。
日本でもエラを処方してくれるクリニックはあります。
しかし、厚生労働省の認可が下りていない薬なので、処方してもらうのは自己責任で行いましょう。
日本で最も利用されるアフターピルはノルレボ
ノルレボは、日本で最も利用されるアフターピルです。
そのため、ノルレボの効果や副作用について知っておきましょう。
ノルレボの効果
ノルレボの効果の高さを解説していきます。
まずは、ノルレボの時間経過ごとの妊娠阻止率を、以下の表にまとめました。
セックス後の時間経過 | 妊娠阻止率 |
---|---|
24時間以内 | 95% |
25時間以降48時間以内 | 85% |
49時間以降72時間以内 | 58% |
ノルレボの妊娠阻止率は、上記のような確率になっています。
ヤッペ法では、24時間以内の妊娠阻止率は77%、49時間以降72時間以内では31%です。
そのため、ノルレボの妊娠阻止率が非常に高いことが分かります。
ノルレボが優秀なアフターピルなのは分かりますが、100%の確率で避妊を阻止することは出来ないということに注意が必要です。
ノルレボを服用しても少なからず妊娠する確率はあるので、セックス前に避妊具の着用を行いましょう。
ノルレボの副作用
ノルレボの副作用は、以下の通りです。
- 頭痛
- 傾眠
- 消退出血
- 悪心
- 倦怠感
ノルレボは、ヤッペ法よりも副作用が少ないです。
しかし、黄体ホルモンを主成分にしているので、だるさや吐き気、頭痛などが出る場合があります。
また、子宮内膜を剥がす効果があるので、生理のような不正出血が起こる可能性があります。
副作用は一時的なものなので、数日から1週間ほどで楽になってきます。
ノルレボの価格相場
ノルレボの価格相場について紹介していきます。
ノルレボは、レボノルゲストレル「F」というジェネリック薬品も存在します。
2種類のノルレボについての値段相場は、以下の通りです。
種類 | 価格相場 |
---|---|
ノルレボ | 13,000円~16,000円 |
レボノルゲストレル「F」 | 11,000円~14,000円 |
ノルレボは、自由診療のため保険適応外となります。
かなり安価でネット販売されているものも見かけることがあります。
しかし、ネット販売は偽造品や成分が全く異なる可能性があるので、注意が必要です。
ノルレボを入手するなら、専門のクリニックや病院で相談することがおすすめです。
アフターピルの購入方法
アフターピルの購入方法について紹介していきます。
アフターピルは、医師の診察を受けてから購入することがおすすめです。
主流な購入方法としては、産婦人科や専門クリニックで受診をし、直接処方してもらう方法です。
2019年以降、アフターピルはオンライン診療で処方してもらえるようになりました。
オンラインで医師に診察してもらい、自宅へアフターピルを郵送してもらえます。
ネットショッピングや通販に似た感覚で、簡単にアフターピルが手に入るようになりました。
オンライン診療を受けることで、以下のようなメリットがあります。
- 自宅で診察を受けられる
- 病院へ行く手間や交通費がいらない
- 自宅まで薬が郵送される
- 近くに目的のクリニックが無くても受診できる
- プライバシーの保護
オンライン診療によって様々なメリットがあるので、産婦人科に行きたくない方はオンライン診療を利用してみましょう。
オンライン診療で処方してもらっても間に合う?
セックスで中出しされてすぐにオンライン診療を受診しても、アフターピルの受け取りに時間がかかります。
そのため、「アフターピルの有効時間を過ぎて到着するのでは?」と不安になる声は多いです。
安心してください、問題なくアフターピルを手に入れることが出来ます。
当日や翌日出荷をすると、3日以内に商品が届きます。
地域によって発送から到着まで時間がかかってしまいますので、72時間タイプや120時間タイプのエラなど、住んでいる地域と受け取るタイミングに適したアフターピルを処方してもらいましょう。
もしオンライン診療のタイミングが遅れて、アフターピルの到着時期に不安がある場合は、近くの産婦人科で処方してもらうことをおすすめします。
中出しの対処法についてよくある質問(Q&A)
中出しの対処法についてよくある質問(Q&A)を紹介していきます。
困った時の参考にしてください。
「どのタイミングなら中出ししてもいいか?」ではなく、妊娠を望まない場合は常に避妊する準備が大切です。
また、アフターピルには副作用があり、ホルモンバランスを崩してしまいます。
リスクなく避妊できる薬ではないので、あくまで緊急時のみ使用することがおすすめです。
しかし、厚生労働省が認可していないアフターピルは健康被害について保証されていません。
また、日本で販売されているアフターピルと同じ商品でも、粗悪品や偽造品が届く可能性があり、リスクが大きいです。
安く購入できるとしても購入せず、産婦人科や専門クリニックで処方してもらいましょう。
中出しされてからある程度時間が経過して不安な方でも、最高120時間以内に服用すれば問題ありません。
直接クリニックや産婦人科で処方してもらえば、すぐに手に入ります。
しかし、中出しから時間が経過するほど妊娠阻止率が低下するので注意してください。
しかし、副作用などの関係で、クリニックによっては年齢制限が設けられている場合があり、17歳以下への処方はしていないことがあります。
18歳以上の高校生の場合は、親の同伴や同意書が必要なく処方してもらえる場合が多いです。
数日程度の遅れなら問題ありません。
1週間以上経過しても生理が来ない場合は、妊娠している可能性があります。
アフターピルを服用しても、少なからず妊娠する可能性があることは理解しておきましょう。
そして、妊娠が疑わしい場合は、産婦人科やクリニックにて受信することをおすすめします。
まとめ
妊娠の予定が無く中出しをしてしまった時は、アフターピルを服用することで避妊することが出来ます。
アフターピルによっては、72時間タイプや120時間タイプなど、中出ししてからどれほど時間が経過しても効果があるか異なります。
また、どのタイプでも共通して言えることが、中出しから時間が経つほど妊娠阻止率が低下します。
中出しに対してなるべく早く対処すると、避妊しやすいです。
アフターピルには副作用があるので、ノーリスクで避妊できる薬ではありません。
女性が背負うリスクをしっかりと考慮し、男性はセックスの前からコンドームを着用することが大切です。